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2017年3月26日から4月5日まで、ソニーイメージングギャラリー銀座にて初の作品展「萍逢(へいほう)鉄路」を開催した。
中国・ベトナム・タイ・ミャンマー・インドの5カ国で撮影した写真26点の展示。タイトルに鉄路とあるが、むしろメインの被写体は鉄道のまわりにある人々の営み。乗客や機関車の整備士から、線路で遊ぶ子供たちまで。本来の旅の目的であった鉄道写真の合間に撮影した写真がギャラリーに飾られることになろうとは夢にも思わなかった。

「萍逢」とは、水面を漂う浮き草同士が互いにぶつかりあい別れていく様、転じて旅先での偶然の出会いをいう。今回のタイトル決めにあたり、旅先で出会った人が私に贈ってくれた漢詩より引用させていただいた。その詩をここに記したい。

萍逢浄水流
人遇萬千中
相識談言樂
有縁道自通

会場で最も好評を博したのは、2016年、三度目の芭石訪問時に撮影したこの写真だった。自分自身でもお気に入りの写真ではあったが、他の写真と比べ色彩は地味で、表情が写っているものでもなかったので意外ではあった。
自分の写真と2週間毎日正対する機会というのもなかなか無い。つくづく、写真とは難しく、そして愉しいものだと感じた。

26点の写真は全て専門の業者の方が美麗な印刷で仕上げてくださり、撮影者の私自身ですら見違えるような感覚を受けた。作品展開催までの段取りや設営まで何事にも全くの初心者であったが、ギャラリー関係者の方々のおかげでなんとか無事に会期を終えることができた。会期中は予想をはるかに上回る(尤も、会場が素晴らしい位置にあるという理由が大きい)来訪者に恵まれ、本当に幸せな2週間だった。
改めて、これまでの旅を支えてくださった皆様、お越し下さった皆様、写真展関係者の皆様に御礼を申し上げたい。ありがとうございました。

 

ソニーイメージングギャラリー銀座 公式ページ