沫江煤電(2015/04)

2015年4月、芭石鉄道を訪問した帰り道に、私は同じ四川省にあるナローゲージ「沫江煤電」を訪問した。といっても、"行き掛けの駄賃"もいいところで滞在時間は数時間だけであった。
沫江煤電は四川省楽山市に位置する電化ナローゲージ線で、運営している炭鉱の名からそう呼ばれているそうだ。唐草模様のような迷彩塗装のような不思議な塗装を纏った機関車と、鳥籠と呼ばれる客車が特徴だった。

楽山バスターミナルから鈍足のバスに揺られ1時間、沙湾バスターミナルに到着。そこからタクシーで草バ[caoba]の駅の近くまでやってきた。

なにやら火花の飛ぶような音がして振り向くと、まさに6号機関車がこちらへ向かってくるところだった。緑地に黄色の落書きのような模様が入った車体、赤いパンタグラフと青い足回り、まるで色数の少ないクレヨンを引っ掻き回したような奇天烈な雰囲気である。

機関車の車内を覗いてみた。なんと運転台まで唐草模様である。恐れ入った。

車庫に戻る6号機関車と、側線に留め置かれた他の機関車が並んだ。サイコロのような6号と比べ、他の機関車たちは凸型で多少はスマートである。

車庫を望む。門がありこの先へは進めなかった。

ここが旅客輸送の起点駅となる草バ[caoba]站である。鳥籠客車が留め置かれていた。キオスクも絶賛営業中である。しかし売店の人曰く、夕方まで列車はないそうだ。

列車が来ないのならと、草バの街を探索する。レンガ造りのありふれた集合住宅が並んでいた。

朽ちかけている家もある。今思えばこの時の街の様子をもっと記録しておけば良かったのだが、この時はたったの2ヶ月後に起こる悲劇も知らず、「今度はもう少し時間を割いて来よう」くらいに考えて街を去ったのだった。

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