第6次 台湾鉄道撮影(2016/07)

大学一年の夏、試験期間中にちょうど1週間ほど試験のない暇な日が続くことになったので、急遽5日間での弾丸台湾旅を決めた。

台湾到着初日は台北に残る近代建築を行脚し、台北泊。翌日の始発電車に乗り、北廻線の崇徳站に降り立った。心配していた天気は快晴。汗だくになりながら、駅から南に40分ほど歩く。途中ガソリンスタンドのコンビニで休憩を挟みながら辿り着いた俯瞰撮影地には、私の他にもう一人の「鉄路迷」がいた。話を聞けば彼は台鐵の職員とのこと。羨ましい限りである。

屏東線の復興號客車が置き換えられ始めた今、北廻線は復興號の最後の活躍の場となるのかもしれない。10両を越す長い編成を従えて、E403が峠に挑む。

この区間は貨物列車も多く、撮影していて飽きることがない。ただし区間車(各駅停車)が少ないので、帰りの列車に乗り遅れないようには気をつけなければならない。

やがて、午前中唯一の順行(南下)方面行き復興號682次がやってきた。私の一番撮りたかったアングルと被写体の組み合わせである。オレンジの電機と水色の客車、緑の木々に青い空。決まった!

一旦幹線道路沿いのコンビニまで戻り水分補給と軽い昼食。疲れが抜けたらもう一つの撮影地に出撃。

やはり午後になると雲が出てきてしまった。それでも復興號が通過する際には薄日が射してくれた。

さらに景美站近くの陸橋へ移動して、この日最後の撮影。夕陽を期待していたのだが、残念ながら最後まで太陽は隠れたままだった。

同じ陸橋の反対側から。アメロコの背合重連が散装貨物を牽く。すっかり暗くなってしまい、シャッタースピードが稼げず苦しかった。

最後に貨物を撮って撤収。この日は花蓮のバックパッカーホテルに宿泊した。

翌朝、飛び起き花蓮発の自強號で玉里へ。昨日の教訓から晴れカットは午前中にしか狙えないと判断したので、朝の時間を無駄にはできない。

有名な玉里の2連アーチ橋にて。二毛作の水田はちょうど田植え前で、見事な水鏡を見せてくれた。この区間でも朝夕の区間車運用に復興號客車が残っている。

この日の宿泊予定地は高雄なので、台東から南廻線の列車に乗車。天気予報では、昼過ぎから台湾南部は雷雨とのことだったが、実際には頭上には雲ひとつなく、とてもすぐに降りそうにはなかった。ならば…と、計画を変更して1年ぶりに太麻里の駅で下車。大俯瞰を目指す。

なんとか一本前のキョ光號に間に合った。

普快車3671次も定刻で通過。夏のトップライトの時期に撮影しないと単なる逆光写真になってしまうだけに、この時期にリベンジできて大満足である。

撮影後は例の如く徒歩で下山。荷物一式を持って高低差の激しい道を1時間弱歩く。次に来る時はタクシーをチャーターしよう、と前回来た時にも思ったのだが…。

途中キョ光號を撮影しつつ、太麻里の駅に帰還。汗だくの服を脱ぎ、駅前広場の地べたで干す。地元の男性が「なんだ若いの、根性ねぇぞ」と言わんばかりに苦笑していた。

しかし列車に乗り込み、いささか冷房の効き過ぎな車内で涼んでいるうちに、もう一発撮影してからホテルに行こうという気力が戻ってきた。枋寮站からバスに乗り、枋山站近くの俯瞰撮影地に。

手持ちのレンズで、ギリギリ線路と海岸を両方構図に入れることができた。3672次は日没前後の通過となるため、日の長い時期でないと撮影できない構図である。あと10分早ければ陽が当たったのだが…。

再びバスで駅に戻り、高雄泊。翌日は何を撮ろうかと思案したが、こちらも晴れカットを収められていなかった台中港線に行ってみることにした。

腕木信号機と絡められる定番のスポットへ歩いていく途中、遠くからエンジンの唸りが聞こえてきた。走って移動しカメラを構えると、ちょうどR20型が穀物貨車を牽引してこちらに向かってくるところだった。慌ただしかったが、台中港線のリベンジも達成である。

午後はやはり曇ってしまったので、適当に沿線で行包専列を撮影。そういえば、行包専列を減便してEMU400で置き換えるという計画があるとかないとか。藍皮の行李車が連なる光景を見られるのも今のうちなのかもしれない。

本当は夜行のキョ光號の乗り納めもしておこうかと思ったが、帰国の2日後にはまた試験があるというスケジュールを考慮し、大人しくこの日のうちに台北に戻った。 6度目の台湾旅も、満足いく成果とともに無事に終えることができた。

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