台湾糖業橋頭糖廠(2015/07)

台湾第二の都市・高雄の郊外に位置する橋頭糖廠。ここは、台糖の保存ナローゲージの中でも最大級の規模を誇る。大都市高雄からMRT(メトロ)で容易に訪問可能なこともあってか、私の他にも見学者が多かったのが印象的だった。

7月のある日の午後、南都高雄の暑さに草臥れながら訪れたこの糖廠であったが、観光色が薄く、ともすれば今にも現役のサトウキビ列車が走ってきそうな雰囲気に、自然と背筋が伸びた。

入り口に立つと、幾条にも分岐していく線路がまず目につく。線路の上まで大きく迫り出した大樹が、心地よい日陰を作っていた。

日立牌のロッド式機関車。所々に見られる塗装の剥げも、かえって「らしさ」を醸し出している。

3両の溪州牌が並ぶ。50両が輸入され日立牌と合わせて糖廠華やかりし頃の一大勢力を誇った車両だ。ここ橋頭糖廠では特に溪州牌の保存が多かった。

1948年ベルギー製のCタンク蒸汽353号。

裏手に回ると、一際大きい機関車が木陰に鎮座していた。大日立牌こと13号機は、台鐵(国鉄)で採用されている1067mmゲージの区間に乗り入れるために製造された機関車で、7両のみの少数派だ。

現役末期の主役であっただろうDIEMAが居ないな…と探していたら、修繕庫にて何両も保存されているのを見つけた。

資料館となっている建屋に保存されていたCタンク蒸汽361号。このほか、園を少し離れた観光列車の終着駅付近に355号も保存されているらしい。

この糖廠ではナローの車両だけではなく廃工場まで見学可能であり、かつてサトウキビ貨車が行き交っていた線路や、貨車を移動させるための装置、砂糖を製造するための設備なども間近で見ることができる。

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